人生の選択

今まですんなり敷かれたレールに乗って走れたことが一切無い二人。変化をまったく恐れない二人。人とは違ったやり方(2年間放浪してみたり)で博士課程も楽しくやってきたけれども、ここに来て、さあ皆一斉に就職活動、どこに入れるかであなたのランクがわかりますよ、みたいな状況がどうしても肌に合わない二人。これからどうしたいのか、どういう生活が理想なのか、学者として名を馳せたいのか、色々と考える時期になった。

不況なので博士号とっても「いつか就職できる」ことを夢見て、雇われ教師をしつつ貧困ラインぎりぎりの生活をしている人がたくさんいる、このアメリカ。そこまでアカデミアにこだわる気持ちがいまいち分からん。そういう状況も手伝って、また恩師の一人がテニュアとれなかったのもあって、一つ確実なのは、家族や自分を犠牲にして働いても報われるかはわからないし、仮にちょっと名のしれた学者になったとしても。。。だからなんなの、ということ。とにかくこの業界、プレッシャーがすごいので若手では人生楽しんでない人が大半。20代ならまあそれでもやってみたいと思うかもしれないけど、この歳だと(とくに相方は)アホらしく感じる。リサーチ活動は好きだから許される限りやっていきたいけど、テニュアのプレッシャーでこれからの大事な10年を楽しめないのは絶対嫌だ。

とくに去年、バリで3ヶ月リラックスしながら書くことに集中することを経験して、この上なく幸せだったし、世界にはそうやって生きている人がたくさんいることも分かったので、その方向に惹かれつつある。

というわけで、転機です。