慣れ

今学期TAの授業のせいで戦争のムゴい話やらエピソードをずーっと続けて読んだり聞いたり話し合ったり説明したりしている。基本、戦争やらそれにまつわる暴力やら、植民地の搾取やらって専門内なので、今いくら聞いても動揺しないし、ある意味ビックリする神経が麻痺してしまっている。っていうかこの授業のせいで余計に強化されてしまった。なので生徒が「こんなひどいことがあったなんてっ」みたいなナイーブな反応すると逆に新鮮。だけどこの反応(=感情)を冷静な分析力にかえるのは至難の業。


うちの生徒だけでなくて、アメリカ人の同僚TAも毎回すごいショックを受けているらしい。アメリカ史専攻だとアジアで何があったかなんて普通知らないからこういう反応になるのかね〜(*アジア史,中東史、アフリカ史を研究している学生はなんとなくアメリカ史専攻者を見下す傾向がある)...と思いきや、明治前期が専門のユミもNankingというドキュメンタリーを見てゲゲっと来てたのであまり知識とは関係なく、やっぱり慣れの問題らしい。


この慣れ、気をつけないと、前みたく、Mとるみねえとソウルの西大門刑務所ミュージアムで笑っているところを韓国人の小学生の団体に見られたりする。まったく要注意。