反対方向に歩いて
神楽坂のチーズ専門店を目指して、早稲田通りを往復した。いつもは高田馬場方面にしか歩かないので、意外な発見が多かった。本格的なパンやさんみっけ。業務用のスーパーみっけ。輸入食品が安いところもみっけ。神楽坂なんやらかわいらしいしっ!チーズやさんはちょっと目眩がするくらい高かったけど。チーズって東京では高級品なのか〜。ち。
最近「アジアの孤児」っていう小説を読んだ。植民地下の台湾人の苦悶を淡々と描いた作品。1940年代に書かれたもの。なんで絶版なのかな〜。一応フィクションだけど、歴史学者には書けない身近なリアリティーがあるから、もし学術界以外の人に「植民地についての一冊」を薦めるとしたら、絶対これ。文学的にどうの、というより、普通の高校の授業からでは絶対伝わらない、こういう社会があったということを分かって欲しい。
- 作者: 呉濁流
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 1973
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去年のNHKスペシャルの台湾の植民地化のドキュメンタリーがかなり波紋をよんで右寄の団体の総攻撃にあったと聞いたんだけど。(googleでかけると右翼からの攻撃が延々と続いて、元々のドキュメンタリ−になかなかたどり着けなかった。結局彼らのサイトから見つけたんだけどね。)ドキュメンタリーというものの特性から言って細かい点のシンプル化は免れないものだし、「日本が台湾の植民地化をアジアの大国となる第一ステップとした」っていう議論自体は全く問題なくその通り。台湾がまさに「孤児」であるという気持ちは右翼の人ほどよく分かってあげないとダメだと思うだけど。