素敵

今日は端午節であったことをすっかり忘れて、猛暑の中台湾大学の図書館まで歩いて着いてから閉まっていることに気付いた午後1時半。
 

すんごいがっかりしてバス停に向かう途中、木陰で日本語を話す淑女二人を発見。職業柄「年齢層高め」「日本語で会話中」の光景を見ると話しかけてしまう。無難に「日本人の方ですか」って聞いたら、一人は台湾の、もう一人は日本の女性物理学者で、日本教育大学(筑波大学の前身)での同級生だとのこと。御年たぶん70くらいか。台湾の方は台湾大学で、日本の方はアメリカでPhD取って筑波大学で教えていたとのこと。久しぶりの再会の一場面に遭遇したらしい。


女性の物理学者って今でも珍しいから、当時はもっと苦労したんだろうって思って話を聞いたら、やっぱり時代と戦ってきたおもしろい話がてんやわんや。さすがに二人ともすっごく頭が切れる。おもしろいのは台湾の方が「私日本人の語尾が曖昧でとても苦労しましたの。はっきり言ってもらったほうがよっぽど楽ですの。この方が来るときも来たいんだか、来たくないんだか分からなくてイライラしました。」という歯切れの良さ。自分の40年後を見るようでびっくりしつつ、こんな風にカッコよく歳を取れたらいいな、と思った。


そして私の専攻の話になり、日本、沖縄、台湾、韓国とアメリカを回っていると話したら、目を爛々とさせて「いいじゃない!素敵ね!!」という反応。


素敵なのはあなたです。